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終止符

今日は雨  連絡もくれないアナタを
街で見かけた  誰か横にいた

傘はアナタが持っている  女は腕を掴む
ずっと誰かの影 感じてた

 

会いたくて  今どこで何をしているの?
張り裂けるような
胸の奥 不安に問いかけてた

 

掌から滑り落ちてく儚い砂のように
アナタの愛も思い出までも
簡単にすり抜けてく


気付かないフリしてはしゃいでる私は
どこからどう見ても道化師ね

平気な仕草で嘘ついてる横顔
どんな言葉さえも響かない

苦しくて とめどなく流れる涙
押し潰されそうな
深い夜の時間(とき)震えていた


重ね合った2人の温もりが

嘘だと言うのなら
何が本当か分からないよ
音を立て崩れてゆく


嫌いなれたら楽なのにね
アナタを忘れる術(すべ)教えてよ

 

寄り添ってる誰かの影が

アナタの傘ごしに映る
落ちてくる雨が体を突き刺すよに痛い

佇むだけ

夢なら覚めてほしいよと

どしゃ降りの中 1人
去っていく姿が霞んで見えた

佇むだけ

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