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恋するウェイトレス


いつものように 自転車乗り
長い坂道を下る
目の前には 一面の海
ユラユラ揺れてる

赤い屋根と旗が目印
海岸沿いの   白いカフェレスト
エプロンつけて ドキドキしてる
休日に来る あの人
今日も来ますように 待ちわびている

 

あの人が降りるバス停
そろそろ到着時刻
お気に入りの窓から海が見える
毎週座ってる  指定席

いつからかな  気づけばほら

あの人のことばかり
白い砂のついたスニーカー
待ちわびていた瞬間


いつものようにパンケーキの
休日限定ランチ
目の前の海を眺めながら
美味しそうに頬張る

 

勇気を出していつか伝えたい
甘酸っぱくて 淡い恋心
海風のような太陽を受けて
一緒に手を繋いで
2人並んで足跡をつけたくて

 

泡のような空想をして
フワフワと舞い上がる
話し掛けるチャンスを伺ってる
毎週座ってる  指定席

いつからかな 気づけばほら
あの人のことばかり
気付いてくれるかな  回りより
大きいマッシュ   ポテト

 

落としたハンカチーフを

拾い上げた時に見えた
キラキラと光ってる   薬指のリング

甘酸っぱくて淡い恋は
儚く散ってゆく
いつか素敵な人と会えるかな
あの人よりも素敵な人

そんな想い抱きながら

坂道を上ってく
涙もホロリと飛んでゆく
オレンジ色の夕暮れ

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