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Immoral Rain

下弦の月が照らす窓辺に
闇に白く浮かぶ二人

薄紅いに染まっていく
夜ごと狂おしいのアナタ

 

溺れ乱れてうなじが濡れる
すべてを委ねた瞬間
背徳心の痛みを越えて
天上の悦びに満たされる

 

どれだけ抱き合えば
愛の証を得られるの
世間に背を向けた
春の雨の夜

 

日常から解き放たれたとき
歓びに浸りながら
恋心にのたうつのよ
理性と感情の間で

 

寝乱れた髪をとき
現実に戻されていく
雨はやんでいた
許されぬ朝よ

 

二人だけの世界 雨音で隠してくれたなら
あなたと私は恋という罪をもつ

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